2002/06/04      稚魚の酸欠   　稚魚の選別を行うために、ある程度の大きさまで飼育しますが、ぼくの場合舟に余裕がないので、仕方なく密飼いを実行しました。   　70cmプラ舟に約700尾です。エアー、ヒーターあり、餌料はブラインシュリンプでした。 ヒーターはそれまで最低温度の調整の意味で20℃設定でした。それを成長速度のアップをねらって24℃にしました。   　結果は水温が上昇したことにより、成長速度もあがり、それに伴い酸素消費量も増えた。ところが水温が20℃から24℃に上がった分、酸素の溶解量は減少するため、全体のバランスが崩れたと考えられ、そして、約5%の稚魚が酸欠で☆になってしまいました。   　ぼくはその時たまたま遠距離出張で、その場にいることができず、帰ってから原因を考え、最初は水質悪化によるものと思いましたが、ひょっとしてと思いエアーを１本追加すると、瞬く間に舟全体が落ち着きました。   　　今回の原因は水温ではなく、明らかに密飼いの弊害です。密飼いは成長速度を遅らせるばかりではなく、生命に危険を及ぼす恐ろしいものだと実感しました。 　密飼いは侮れませんねぇ。

2002/06/11      ブラインシュリンプ   　ブラインシュリンプエッグには、孵化時間が24時間のものと28時間のものがあるようです。どちらでも良いのですが、ぼくは24時間の方が使いやすいと思っていました。   　特段孵化率にも不満はなかったのですが、ある日、舟の周りや底に孵化していないエッグがたくさんあるのが気になって、エアーを一日半、つまり約36時間掛けたところ孵化率が100%近くになりました。   　ブラインシュリンプエッグは決して安価なものではないので、無駄をなくすという意味からも良いのではないでしょうか、また孵化率100%近いと分離も早く時間短縮にも繋がりいい事ずくめです。   　ただ、エアー一日半ですので、24時間２交代で沸かしていたものを、３交代になることによって、次はどのペットボトルだったかの分かりずらくなることがデメリットでしょうか。(^^;   　ほんとに良いですよ、一日半作戦。

2002/06/25      稚魚の大きさ   　そろそろ自分の稚魚の大きさがどうなのか気になる時期に入ったと思います。 　大きさはもちろん産卵日に大きく影響を受けますので、孵化後日数で体長を紹介します。   　資料は大野三男さんの『ランチュウ中心金魚の飼育と繁殖』です。 　 　孵化後　 ５日　　　　　　　約7mm 　　 〃　 １週間 　　 　　　　約10mm 　　 〃　 ２週間 　　 　　　　約13mm 　　 〃　 ３週間 　　　 　　　約15mm 　　 〃　 ４週間 　　　　　 　約20mm 　　 〃　 50〜70日　　　　　約30mm 　　 〃 　60〜80日 　　　　 約32mm 　　 〃 　　 90日 　　　　　　約40mm 　　 〃 　　100日　　　　　　約50mm 　　 〃 　　110日 　　　　　 約55mm 　　 〃 　　130日 　　　　　 約65mm 　　 〃 130〜140日 　　　　約70〜75mm   　となっていますが、これはあくまでめあすですので、これと比べて急に給餌量を倍にするようなことは、かえって魚に負担をかけるもとになりますので、あまり一喜一憂はしない方が良いも思います。

Last updated: 2015/9/29